小噺

虚構を少々

2017/04/06 晴れ のち 曇り のち 雨

手すりが固いもので何度も叩かれる音で目が覚める。過去にも何度もあるので予想はついているが心地の良いものではない。急に悔しくなる。

 

夢。少数派の人間の側に居た気がする。しかし圧倒的に力があったし、皆思慮深かった。机を組み立てる。椅子の好みを聞く。「何でも言ってね。何でも叶えるから」。そんなこと出来るものかと目が覚めて思った。

 

風が強くて洗濯物が大変なことになっている。風が強い事に関しては、心が紛れることくらいしかメリットがないし、家の中にいる分には、音に怯えるくらいでしかないので、大概は辛い。家の中に引き籠ってデュアルモニタに絵を映しながら頭を捻る。見る人はこの1枚にこれだけの時間がかかっているなんて考えないだろう。そう思うと不毛だし遣る瀬無いかもしれない。知ったことではないので私は時間を切り取って宛てがいながら思い切不毛を描く。もしかしたらこれ間違っているかもしれないなと思いながら。文字を作るのも絵を作るのも大して気持ちでは変わらない。苦しいだけだ。楽しむことを思い出したり、忘れたり忙しない。

 

なんだかすごく無力な気がしている。栄養になるようなものを得る必要があるんだろう。何が必要なのか。花見がしたい。なんでもいい。でも晴天でないと嫌だし、多分今日は雨だった気がするんだけどさっきまで晴れていた空は曇っていて、でも雨のマークはスマホに載っていない。私はなんだか雨の匂いがすると思った。でも多分これは違う匂いなんだろう。気持ちの。雨は降ってきた。圧倒的な強風のせいでとっくに洗濯物を取り込んでおいてよかった。今日はもうこれ以上心の安寧は望めない。引き籠りを続ける。

 

生きているだけで何か報われることはあるのか。見たいものを見て知りたいことを知ってそれだけで光合成のようになったら良いのに。ゴミ箱をひっくり返しても中からゴミが出てこない。ビニール袋に穴が空いているので買い物をしても何も得られない。そういうことの繰り返しで何も無い何かが積まれていって多分結局死ぬ。冷蔵庫みたいになれたらよかった。何も腐らずにとっておけるような。でも定期的に供給がないと満足に保管もできないのか。それは人形みたいだな。

 

神経が痺れている。何も生み出せない。考えることをやめたいのに止められないし、死んでいく。ゆっくりと死んでいく。頭の中で生み出される言葉の量には最終値のようなものが設定されているのかもしれないし、その場合私はすぐに死ぬ部類の人間に違いないと思う。勿体無いので虚構でも何でも良いので書いておこう。都合の良いツールのある時代に生まれてよかった。何でもない文字は川か海かのように流してもらえる時代で。海がいいな。今日は海で首を絞め合う感じの夢を見たいです。さよなら。