小噺

虚構を少々

2017/04/29 晴れ

笑ってほしいのだが今日は早朝に起きた。支度は前日に済ませていたし、起床して服を変えて、多少髪なり何なりいじって、寒いけど家を出る。緊張して胃が気持ち悪い。バスも電車も何で揺れるんだろう。朝早いのにどうしてこんなに人が多いんだろう。降りるとすぐに分かることだった。同じ場所を目指している人たちだった。超会議。

 

とにかく気持ちが悪かったのでさっぱりしたものを食べたくて、レモンケーキと、ホットミルクで朝食にする。でも失敗だった。美味いけどこれはご飯じゃない。なにか重大なものを忘れていそうだった。首筋の太い血管が詰まってしまったような気分がしている。

 

ほら、ほら、と時間に足蹴にされるように準備をして、スペースに敷き詰められるようにして並ぶと、いつの間にか始まっていた。奇妙な感覚だった。昨日は、こうなると泣いてしまうかもしれないとずっと考えていたし、今朝も、パイプ椅子に座ってからもそう思っていた。し、初めて自分のものを手に取ってもらった時に、陳腐だけど、非常に、込み上がるものがあった。私がもし、いつも幸せを単純に感じることが出来たら、きっとこの心がずっと続いていたのだろうし、それはとても幸せなことなんだろう。こっそり錨の先をみてやり過ごす。

 

もう元気がなくて体力もなかったので、衣装に着替えるのは早々に諦めて、後は私の友人を待った。サークルとして入場した私達は、思いのほかすんなりと入れたし、真っ直ぐここまで来れたが、彼らは違う。今日は晴れているし、水を飲んでいるか、飯は食ったか、そもそも楽しいのか? など、奇妙な浮遊感に苛まれながら、それでも多分浮いているだけ、私は楽しんでいた。浮かれて待っているのだ。その、肯定的な言葉がなければ、そのままでは私は腐って何処かに消えていただろうと思う。恐らく、ものを作る事も早いうちに辞めていた。燻って潰れてしまう恐怖は、目に見えて触れてくれる人が本当に数人いるだけで何とでもなるし、構わないのだという。私の場合も、本当はそうなのかもしれなかった。時間いっぱいとにかく忙しく過ごして、友人も迎えて、でも私はあまりブースを留守にはできなかったので、一言二言交わして、遂にイベントは終わってしまった。

 

帰る。一日中失言ばかりをしていた私の4/29は終わる。終わるというのはさみしいことだ。一日ずつ死んでいくのだから、なるべくなら私の生きがいを終わらせないようにしたいと思った。まだだめだ。