小噺

虚構を少々

2017/06/28 雨

カーテンが開いたままの部屋に光が。目覚ましを止めて一人だけ起きる。半分だけ夢の中に置いてきたような。意識が今日も変に欠けている。

 

自分に優しくすることと、自分を甘やかすことの違いがわからない。身体は起きている。卵が中に平たく入っているパンを食べる。賞味期限はおよそ1年前位からほとんど気にしなくなった。賞味期限よりも好みを。値段よりも哀愁で。回顧が自動的に行われる。

 

外は雨だった。押し出されるようにして歩く。知覚することが疲れる。何だって良いと思って飲み物を選びに入ったのに、いつもは手にしないミルクティーを簡単に選びに行く。その時口にしたい柔らかさがどうして分かるのか。その記憶はどこからやってくるのか。僕の記憶は色だ。僕は色。