行き摩り

虚構日記

2017/04/05 晴れ のち 曇り

大学に用事。起きないと。起きることが本当に億劫。欲求のまま寝たい。1週間の中央。

 

夢。昨日の続き。そろそろ違う夢を見たい。凄く広い平原。同士が2名死んだところからスタート。それまでは平穏無事に仲良く一緒に暮らしていた仲間と、自衛と復讐のために武器を持つことに。元々戦うちからはあったけど何もしていなかった感じ。壁に、小さくて柔らかくて触り心地の良いもの。4匹の大型犬と壊された自転車。甘やかして言い聞かせれば扱い易い妹(妹?)。なんだか考える夢だった。休ませて。

 

何かが違う。存在が噛み合ってない。首の裏がむずむずする。駅のホームではみんなが同じ方を向いている。みんな同じ方向に向かって歩いていくし、でも、食べるものも飲む量も好きなことも全然違う。存在が孤立している。全員、違う人間だということを、人間はすぐに忘れる。

 

書類を済ませる。追加で書かなければならないものがあるらしい。畜生。悔しい。30分の道のりを歩いていると暑くなってくる。でも都会の砂漠だから上着を着るし、ニットもまだ着る。ここはデザート。でも多分そう思うのも私だけだ。

 

相棒と合流。つい昨日に突然呼び出したのにこの人という人は。さんざ私の我儘に付き合わせて、突然カラオケと、ゲーセンに行く。「歌い方忘れちゃった」と言っている。そういえば、相棒は前にもそんな事を言っていたな。冗談に乗せていろいろな情報を教えてくれる相棒の、声をあまり聞けないのが残念だった。桜の飲み物を飲んでいる。桜=相棒。逆も然り。ゲーセンもいいな。めっきりひとりでは行かなくなったけれども、ここは楽しい。全員が楽しむために存在しているし。色々な思惑があって、それが集合している。そういうのは不思議だ。時間まで目一杯楽しんで帰る。私は次も我儘を言うかもしれないなあ。たったひとりの相棒なんだから大切にしたい。

 

曇ってきた。さっきまで満腹だったのに突然空いてくる。曇り空は体調不良になる。気圧と、色と、空が低いというのは、割と響く。物語の複雑性の変化について話したことを思い出す。昔のアニメーション作品や漫画に思いを馳せる。思ったより単純に出来ていない。文学作品(文章のみで表現されるもの)ならまだしも。愛憎や羨望などはわかりやすい記号だった。誰もそれに理由を求め過ぎたりしない。赤いものは赤いものだった。そしてそれは後から表現されたり、そもそも永遠に表現されることは無かったりした。私はこれからどうしたら良いんだろう。在り方がわからないという不安。そういうものが時々風邪に変わったりするのだということを知っている。

 

チラシがあった。今日はピザを買って食べることにしようと思う。こういうのに割と単純に引っ掛かるので私は弱い人間なのかもしれない。でも大人だもの。外に出ると湿気とマイナスイオンの匂いがして苦しい。明日は雨なのだという。マイナスイオンは怖い。水辺のマイナスイオンは音に紛れて安心するのに。歩いているとすぐに往来に出る。まだ電気が比較的明るく灯っていて、あらゆる店に煌々と照らされる。ピザ屋の中には客が2人。空は真っ暗で星も月もない。車の音が聞こえて来てしまうし、隣を何台も行き交う。心が高速道路に繋がる。右側の後部座席にリンクする。切ない。深呼吸して背中を丸める。マイナスイオンの所為だ。湿気の所為だ。首の後ろが絞られるように重くなる。これはどうしてだろう。

 

横断歩道で人とすれ違う。平たい形の箱を持ってる。さっきの2人か。何食うんだろう。私たちは家に帰って半分ずつピザを食べた。チキンとクラムチャウダーとそれからアイスを食べた。ゆず茶も淹れて飲んだ。お気に入りの1日だったんではないか。とにかく何でも良いから生み出していないと死にそうなんだ。死にたくないから。存在するために生きていく。私が手を貸して欲しそうだったら3音下でハモりを入れてくれ。それで良い。

2017/04/04 晴れ

あれ、いつ寝た?

 

思い切り小銃で人の頭を打ち抜いて、容赦無く殺していた。車の運転もした。仕事と同じ様な気持ちで役割をこなした。仕事仲間が居たかも。腰袋が何だって? 確か¥9,982-だった。「1万円だなんて安いですね」と言った。絶対に買わないと思う。ひたすら誰かを排除する。自分も上手くやらないと死んでしまう感じ。何度も目は覚めた。覚める度に、コンティニューしていた。熱い。パルクールをもっと身軽に出来た高校生の頃のように、私の体は身軽に動いたし、そういう意味では充分思い通りだった。また家族がいた。母と何かを買い、解決の為に兄と走り、妹に「何でもないよ」と言い聞かせた。父がなかなか出ない。大きな夢だなあ。こういう夢は、目が覚めた後に、空気の味を知らせてくる。風の音と、季節の変わり目だ。多分。

 

書き間違いというのがあって、こう聞くと、手書き文字のような気がする。これは楽しいことだと思う。打ち間違いによる誤字の方が味気がなくて寂しい。インターネット文化になったというのに、待人と侍人の間違いは手書き文字なのだ。わからない言葉を片仮名で書き留める回数だって減ってしまった気がする。

 

桜が突然咲いていた。あ、と思った。今年は桜が咲かないんじゃないかと心配していたので安心する。春が来たらしい。暖かくて足元がふわふわして不安な季節だ。精神論の季節がやってくる。夏に犯される季節だ。かわいそうな春。優しい事くらいしか知らなかったのに、枯れる頃を気にするようになって初めて自分が成人してしまったことを思い出す。酒なんて飲めるようになりたくなかった。丸裸にされた銀杏の木が並ぶ道に差し掛かる。安心した。

 

走っているらしい男の子。の看板が植木鉢に刺さっている。なんて名前だっけ。反対側を見ると狸の置物が、これ、目、もしかしてゴルフボールくらいあるんじゃないか。人間の目はどのくらいだと思っていたら正しいんだ。卓球玉サイズだと思っているんだけれど。それでいくらのような食感がするんだろう。

 

バーゼルで、大学の友人5名と一緒にご飯を食べる。が、なんとなく美味しくなくて、あれ、ご飯っておいしいものだったような。味の突飛なものも、薄いのも、なんだか急に気になる。フランスパンが当たり前に硬いのが何だか許せなくなる。5cmくらいのピクルスがレタスの上に乗っている。餅と見紛うマッシュポテト。豆とツナのサラダ。ストレートティもなんだか薄い気がしてくる。これは決してバーゼルは悪くない。し、友人たちも悪くない。目がちゃんと開かない。そうだ。こんなに大学が嫌いだったのか。ガイダンスを終えて研究室へ向かう。外の、私の世界と関係の無い人と話すのは久々だったので、舌が、回る回る。でもすぐに疲れる。あれ、何で研究室こんなに嫌なんだ。あれ? 変だな。この人と話をするのってこんなに疲れるっけ。そういえばいつもはもっと早く切り上げていたか。もう、調子もリズムもわからない。初日なんてこんなものだ。書類は明日の締切に合わせて提出する事にした。

 

板みたいだと思う。電車の中。全ての形が点と線で出来ていることを時々考える。漠然と不思議だ。全ての形がここにあると思うんだけど、表現をするにはどうやっても狭い。全てを決めるのは野生だ。人間ではない。いや、人間は野生だった。全ての中のひとつ。人間は野生だ。誰もがニュートラルの状態を望んでいて、そうするとどうしても野生だ。お前達みんな勝手なんだ。野生が横行している。社会で生きていこうとするとそういう事が起こるらしい。

 

湿気だ! 湿気の匂いがする。一気に空気に色がつく。こういうのが嬉しい。こういうのが必要だった。夜になってしまったことが非常に寂しく感じる。

2017/04/03 晴れ のち 曇り のち 大雨

目は覚める。凄いな。布団の暖かさでしっかりと人生を実感。もう1人、同じ家に住んでいる彼女の動きを目で追って、2度寝。見送りの時間まで呑気に過ごす。今日は大学に行かないと。

 

夢。ゲームの続き。誰かと喋っていた。以上。

 

案外遅く目が覚めたのでのんびり支度。書類が全く見つからない。昼の時間になる。昨日始めたお揃いのゲームを、並んで、やる。1人で始めてたら多分、飽きてたよね。その通りだと思う。ダウンロードで辞めたくなるゲームだってしばしばだ。それから仕事の話をする。親の話もする。心配そうだし、焦っているな。でも私は、何だかとても上手く行きそうな気がした。大丈夫だなあという気持ち。

 

友人に連絡をする。書類の締切が思ったより遅いので、今日はあっさり大学に行くのをやめた。そんな事より家事だ。ゲームを付けながら部屋の掃除と茶碗洗いと荷解きをする。これは、良い。気が紛れる。定期的に同じ動作を繰り返すことで行動が初期化される気もする。ゲームのような人生。

 

今日は仕事が19時までなのだという。それじゃあ近所のコメダでご飯食べて帰ろうよ、と誘う。だってこの間友達とそうやってお茶したって言ってたし。と少し思いながら仕事場まで迎えにいく。コメダに行く途中に図星を突かれる。でも意地っ張りなので内緒にする。コメダは美味しかったよ。コメダグラタンを食べて、ピザを食べて、コメチキをひと口で頬張って見せ(余裕だった。ゆで卵が丸ごと入るんだから)、シロノワールを食べた。私はウィンナーコーヒーを飲んだし、彼女はアイスココアを飲んだ。もう夜なので、珈琲で良いし、もう家に行くので、アイスココアで良いんだと思う。帰りには牛乳を2本買って帰る。私が駄々を捏ねたので、桃ピューレ入りのジュースも買った(「大人なんだから買って良いんだよ」)。

 

スイッチを押すだけでお風呂が沸く。私が、迎えにいく前に風呂を洗ったからだった。夕餉も済ませてしまったし、少し身体を休めて、今日は寝るぞという気持ち。明日が大学なんだ。嫌だ。嫌がすぎる。私に合わせて、自転車には乗らずに、いつもより少し早い歩調で歩く彼女が、私も明日仕事嫌だ、と言った。頑張ろうな。私は頑張らないよ、でも、あなたは大学頑張らなきゃ駄目だよ。そっか、そういう感じか。じゃあ頑張ろうかな、明日の大学。寝よう。

2017/04/02 晴れ のち 曇り

無音で起きる。思考が混濁。体調が優れない。寝返りを打って腹を摩る。固まった身体が「寝過ぎだ」と言ってくる。空腹感。何か食うか。

 

夢。新しいビジネスについて討論した。要領を得ない説明。頭の中がまとまっていない事を指摘されたような夢。ゲームの操作がうまくいかなくて何度も同じシーンを繰り返した。一所懸命主人公の名前を入力していた。サバイバルホラーのような要素。昨日立ち読みした本の影響か。

 

好き勝手をする。昼から作り置きしていた肉や野菜を食う。美味い。料理が美味いというのは素晴らしいのだと思う。料理が美味しいことが当然だと思って生きてきた時間が比較的多く、それは家族のことが好きだったからかもしれない。ものを「美味しい」と思って食べることが刷り込まれている。愛したい人に恵まれすぎている。人間の周りにいる人間はもっと辛辣なのではなかったか。ドレッシングを吸った生野菜が口内炎を虐める。

 

何も生み出さない。何も共有しないし、何も交わさない。彼女が後ろで新しいゲームを始めている。ちょっとびっくりしたので、私も同じゲームを隣で始める。炬燵には辺が4つあるのだが、いつも気が付くと、足を伸ばした向こう側から、冷たい室温を感じる。

 

元気がない時はゆず茶を淹れる。呪いのように、これが、効く。とても身体が柔らかくなるし、白いところがちゃんと見えるようになる。選ばなくても喋ることができるようになる。普通に、これを魔法の飲み物だと私が知っているから、元気になる。あんまり人には教えたくないんだよな。内緒なのだ。だから、甘やかしたい時にだけ使ってほしい。

 

耐えられなくなってきたみたいで、ベッドの方に目を向けた。

2017/04/01 曇り ときどき 雨

洗濯機の音で覚醒した。あ、起きないと。4/1の気候が苦しい。青いキュロットにブラウスの背中、炬燵に入っているのが見える。ニュースや企業のホームページを確認。エイプリルフールだ。

 

スフレケーキを食べる夢だった。あとは少し冒険をする夢だった気がする。思い出せないのが歯痒い。起きてから、冷蔵庫のカマンベールチーズスフレケーキを一緒に食べた。同じ味だ。

 

 電車に乗って1時間。池袋は狭くて広い。本屋で18冊の本を買う。一九八四年。漸くだ。濃縮された2時間。寿司屋が長蛇の列で断念。KUA 'AINAに初めて入る。クラムチャウダーが美味い。バーガーはとても大きい。ゆで玉子が丸々入る私の口でも大きいと思う。胃下垂の腹が膨れる。夜飯食えないな。

 

満天。ノーマンが見れなかったので、別のプログラムを見る。プラネタリウムは初めてだ。プロジェクターの形が面白い。マッピングにおける光の加減と色の出力。これは勉強になる。コントラストのために表現を変えているのだろうか。星はとても美しかった。夢現。時々森の中に居たような気がした。箱根に行きたい。

 

「箱根に行きたい」と言われる。温泉が魅力的だ。ナッツのミルクティを掻き混ぜていて、私はレモンとオレンジのティを飲む。山ほど服を買った。これはこれで良い。残るものは満足を容易に与えてくれる。それが必要としていたものであれば尚。もしくは一瞬の喜びを永遠だと錯覚している? 分からない。300均が閉まっている。

 

スヌードを落とした。取りに戻る。乗り換えのない電車を選ぶ。音漏れ。御機嫌な洋楽。多い荷物を足の間に挟む。荷解き頑張ろう。18冊の本、15冊は郵送に回した。良い選択だったなあ。たくさんの物を増やしていく。こうしないと生活出来ない生き物なのかもしれない。私も、人間も。ケトルでゆず茶を飲みたい。新品のケトルはきっと明日箱を潰すだろう。

 

眠くなることの苦しさ。時間を体に売っている。無償で提供するには高すぎる対価を支払っている。身体は回復しないし夢を見て毎日何かを思案するし、エネルギーを消費している。腹が減るし喉も乾く。目も乾く。骨が鳴る。頭がぼんやりする。どんどん失っていく。記憶容量の少なさは他の機能にどう作用しているんだっけ。何処がカバーしているんだったか。私の機能はそう多くない。覚えるか、押し出すか、受け流すか。物事に関しての区分けは大まかには少ない。心に関しても、存在するか、死ぬか、その程度で。顔を拭いて、薬を飲む。胃薬も一緒に。

 

カウントダウン。何かを成し遂げる時にするのは、カウントダウンだ。夢を見る事は毎日成し遂げるのに、カウントダウンには成功した試しがない。空虚だ。

2017/03/31 曇り のち 雨

目が覚めた。5:12。早いな。明瞭とした頭。一瞬で夢を忘れる。やむなし。数値が0の頭で視界を確認して、読み込むに連れて、「起きた」ことを自覚するに連れて、夢を忘れるメカニズム。次に起きたのは6:03。次、6:40。6:50。

 

夢。思い出すために30分かかる。誰かと一緒にいた。顔は知らないので知っている人ではない。でも知り合いらしい。舞台が昨日までと同じだった気がする。世界線の同じ夢ばかり見ている。

 

ニュートラルな頭にベースの音だけを詰めていく。音楽は良い。考えすぎる頭をそれだけでいっぱいにしてくれるツールの1つ。朝から機嫌が良い。このまま。このままだと良いのに。

 

剥がす。切る。片付ける。飯を食って、喋る。薬。珈琲は飲まない。「元気ないですね」。疲労だよ。会話による。どこまで蔑ろにして良いんだろう。効率。受け流し。美しさを考える余裕がない。曇り空だ。雨が降るんだって。降ったのはドロップス程度だった。小粒が頭に当たってコツコツ跳ねる。浮き沈みがあるのは仕方が無い。僕だって人間なんだ。

 

煙草車に乗って事務所。新しい仕事仲間と会う。私の最初の日とは大違いだという印象。状況もそうか。そもそもスカウト式だったし。緊張しているのか、喋らない。女性だった。様子を見ながら声をかける。不審がられては仕方が無い。一緒に酒を飲みに行く。青リンゴサワーを1杯。サングリアを1杯。もう1杯。会話は上々。女性の反応は薄いまま。仕事ぶりを早く見たい。あの、すみません、家に人を待たせているので。早々に帰る。ごめんな。明日は休日だ。

 

今すぐ。酩酊混じりの頭で、声を聞きたいという欲求。電話を。電話をかける。すぐに繋がるのは甘やかされているからのような。友人とお茶をしたらしい。仕事の相談を、会社の人にしたらしい。彼女はどことなく思いつめたような、一段落して不安なような声。私は唾を飲む。手のひらが熱い。太股が熱い。目尻が赤い。電車が揺れる。脳漿が混ざる。血液が薄くなっていく。距離が近づくにつれて、絶対に死にたくないという気持ちになっていく。欠伸をするのも、呼吸をするのも、下手糞になっていく。

 

生きている目。しきりに頷く男性。絵画のような影。読まれない本と、目を閉じて、イヤホン。空気の籠った髪型。草臥れたスマホケース。糸の解れた鞄。世界が濃縮された電車。たった今爆誕したのかもしれない。物理法則。酔いが覚めているのか、反対か、わからない。わからないよ。乾燥した指先。このままでいられるのだろうか。書かなければならない。映るものを大切にし続けたくても、同じことは繰り返せない。人間だから。同じ周波数で話すのに、通じない。同じ音は出せない。死にたい。

 

鼻根に星が溜まっている。流星を集めているんだって。「綺麗だから」。集めると願い事は叶わなくなるらしい。食べる。味がする。生きている。血を飲んでいる。喉の奥に残る。毎晩育てているのだ。誰の為に? 疲労を吸った髪を流す。トリートメントをつけて乾かして、櫛で梳く。彼女の髪は美しい。艶やかで、緩く波打っていて、私の言葉の所為で、肩よりも長い。

 

星を見たいんだって。明日は曇りだ。星を見に行こうと約束をした。

2017/03/30 晴れ ときどき 曇り

起床予定時刻の1時間前に目が覚める。外から妙な音がして寝直せないので、そのままいつもの時間を迎える。体を起こすのがとても億劫。薬缶のけたたましい音。鳴ったっけ。台所で彼女が紅茶を淹れている。

 

タイムトラベルをするための道具を探していた夢だった。網でできた四角い袋と、テレビリモコンのような装置を使おうとしていた。なんだか後ろめたいような、わくわくするような気持ちだったのを覚えている。そういえば家族もいた。昨日の続きのような気もする。

 

珍しく紅茶を飲みきってしまった。彼女の紅茶は美味しい。今日の仕事は調子が良いような。熱っぽくて怠い。身体が火照っている方が、仕事に集中できている気がする。思考の読めない仕事仲間が1人。立ち居振る舞いを考えなければいけない。仕事の事だけを考えていたい。

 

昼ご飯がファミレス。ランチセットを食べ飽きた。でも安いから注文。フォークの背中にナイフで寄せてご飯をのせる。あれ、こうして食べるのは御法度だったか。確か文化の違い、国の違いだった気がする。構わない、私の国ではこうする。日本のファミレスの中でくらい好きに食べる。カレー風味のスープ。舌が「またか」と言う。風邪の処方薬を飲む。眠い。

 

天道虫は、てんとうむしは空の方に向かって登っていって、てっぺんで飛び立つのではなかったか。通路に居る。踏まないように拾って、指にのせて、そら、と上を向ける。飛ばないな。怯えているのだろうか。階下に降りて葉っぱに乗せてやった。不思議だなあ。仕事が終わる。

 

過去、お気に入りだった曲を発掘。そういえば、と思って聞いてみる。‪確かにこれは1曲リピートしてしまう。昔の自分に共感。‬こんなに自分の心地に合う曲は、恐らくこれからも現れないだろうという確信がある。誰にも内緒にしておこう。その1曲だけを繰り返し聞きながら、家へ向かう。

 

帰宅。私の方が早かった。今日は稀有なことが度々起こる。覚えていないだけか。彼女が考え事をしている。そんな顔をしている。そうか、もうすぐ週末か。疲れも溜まっているのだろう。料理をしながら、仕事の話をする。私には祈ることしか出来ない。一番良い形に、一番でなくても、今よりも良い形に収まりますように。せめて、安らぐ場所で在れたら良いのに。

 

グミを貰ってきたらしい。開ける。可愛いパッケージに果物のグミ。みかんの実の形をしたものが酸っぱい。「ビタミンCが足りていないんだよ」。そういえば、アセロラジュースを最近口にしていないことに気がついた。

 

絵を描かなきゃならない。絵を描きたい。でも、仕事の後って気合いが入らない。頭が痛い。それでも、明日も仕事だし、会話はするし、トイレも行くし、仕方ない。何かを負担に感じたくない。負担に思うのは仕事くらいでいい。その他は好きでやっていたい。だから趣味なんか仕事にしたくない。趣味を仕事にする事で、成功する人間は、そうすればいい。私はしない。それだけだった。何か新しいビジネスモデルを。何か見つけられたらいいなあ。

 

明日はキッチンペーパーを買ってくる。と、決めたことを思い出した。